10GpbsのケーブルはCat 6A UTPでよい
o3.icon家・小規模オフィスでMac miniを10 Gbps運用するだけならCat6A UTPが最適解
10GBASE-Tが使うのはおよそ 400 MHz。
1シンボルは3.125bit
10GBASE-Tは16段階(PAM-16)で800 メガシンボル/秒を送る
送信線(1ペア)の電圧をある値にセットしてから次の値に変えるまでの“ひとかたまり”を 1 シンボルと呼ぶ
1 シンボル=約 1.25 ns(800 MHz)
PAM-16は電圧を「–7, –5, … +7」の 16通りの高さに振り分け、各シンボルでそのどれかを出力する方式。$ 16=2^4なので理論上は4 bit/シンボルを表せる
ただし、エラーチェックや同期用の余分なビット(LDPC-FEC、フレーミング等)が乗る。ので、実際にユーザー・データとして運べるのは 3.125 bit/シンボル。
code:tex
\frac{2.5\ \text{Gbps}}{800\ \text{Msym/s}}
\;=\;3.125\ \text{bit/シンボル}
シンボルレート800 Msym/sは規格で決まってる
10GBASE-Tは PAM-16(16段階)+FECなどのオーバヘッド付き
code:tex
f_{\text{Nyquist}} = \frac{\text{シンボルレート}}{2}
\approx \frac{800\;\text{MHz}}{2}
= 400\;\text{MHz}
Cat6A=500 MHz → まだ100 MHzの余裕あり。
Cat8=2 GHz → 10 Gbpsではほとんど未使用の帯域が余るだけ。
CAT8は家庭用途ではむしろデメリットが多い
1. 長さが短い - Cat8規格は最大30 m(Cat6Aは100 m)
30mを家庭で引き回すことはなさそうだが...
2. 太くて硬い - 曲げ半径が大きく取り回しにくい
3. 高価 - 同じ長さでCat6Aの2〜3倍することが多い。
4. シールド必須 - アース処理をしないと逆にノイズを拾う場合がある。